インフレのデメリット
さきほどのメリットでお話したように『インフレ』が起こると基本的に経済は好景気になります。
お金の価値が下がるので、今まで頑張ってコツコツと貯金をして1000万円を溜めていた人は相対的に大損をします。
なぜなら、今迄の給料が50万円でコツコツお金をためていたのに、インフレしたことにより給料が倍の100万円になった場合、単純計算で1000万円の貯金の価値はインフレ前の半分の500万円の価値になってしまうからなんですね。
なので1000万円はあるけど、急に500万円が消失したような感覚になります。
その他にも、需要>供給になることにより、商品が品薄状態になって買えなかったり、本当にその商品が必要な人に行き届かない状態になったりもします。
需要が大きいので供給が追い付かないことで、さらに人々は買い占めをおこなったり高くてもいいから売ってほしいという状況になります。
そうなると必然的にさらにインフレがインフレを呼び、物の価値がどんどんあがっていきます。
あまり現在からではイメージしづらいかもしれませんが、インフレしすぎるとスーパーで野菜を買うのにも苦労する可能性があるということですね。
もしかしたら今200円以下で買えるキャベツが、2000円なんてこともありえるかもしれません。
こうして、インフレが異常に加速しすぎることを『ハイパーインフレ』と呼びます。
一応、国際会計基準の定めでは、『3年間で累積100%以上の物価上昇』が要件の一つとなっています。
まあ3年で物価が2倍になったらやばいよってことですね。
実際に過去にハイパーインフレを起こしたジンバブエでは2008年の大統領選挙めぐる混乱と、過度の紙幣発行でお金の価値が下がりすぎて、『100兆ジンバブエドル』という僕が考えた最強の通貨(笑)、的なものまで出てくるぐらいやばい状態にリアルでなっていました。
そして過去に、日本でも実際にあったことですが「バブルの崩壊」というやつですね。
膨らみ過ぎたインフレの状態から何らかの要因で一気に不景気になってデフレになると、一気に物の価値がさがり、1億で勝った土地が1000万円になって9000万円がいきなり消滅するという恐ろしい事態もありえます。というか実際にありました。
こう聞くと「やっぱインフレやべー」って思っちゃいますよね(笑)
結局インフレした方がいいのか、悪いのか
ということで、インフレするメリット・デメリットを簡単に紹介させてもらいましたが、結局インフレってした方がいいの?悪いの?どっちなの?って感じですよね。
一応、答えとしては『常識の範囲内でちょっとずつインフレーションしたほうがいいよ』です。
このちょっとずつってのは政府や日本銀行が言っている『インフレ率2%』というやつです。
まあなんでもそうですが、極端な話ではなくバランスよく適応しながらが大事ということですね。
デフレから脱却して緩やかにインフレすることにより好景気になり持っている物の価値が上がったり、国民は給料があがったり、雇用が促進されたりとメリットが多いという事ですね。
ということで、今回は『インフレ』についてのお話でした。
次回はインフレの反対、『デフレ』について記事にしたいと思います。
それでは今回はここまで
ばいばーい
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