【値段は誰が決めるの?】モノの値段の決まり方 需要と供給から考えて解説

商品や物の値段は誰が決めるのか?

前回の記事では『需要と供給と均衡価格』について解説しましたが、今回は応用編として『物の値段の決まり方』について考えてみたいと思います。

 

需要と供給を理解していることが前提となりますので、需要と供給と均衡価格ってなんだっけ?って人は前回の記事から読んでいただくことをおすすめします

 

需要と供給の記事はこちら

 

需要と供給

一応、需要と供給についてこの記事でも軽くおさらいをしておきます。理解している方は次の項目まで読み飛ばしてください。

 

 

前回の記事でお話した通り、理論上は商品の値段と言うのは『需要と供給』というふたつの要素から決まります。

 

もちろん商品の値段を決定するのは『売る側』になるので、ただのボールペンを50円で仕入れて10万円で売ることも可能です。

 

しかし誰が考えてもただのボールペンを現代で10万円で買うことは普通ではありえませんよね。

 

よって『売る側』は値段を自由に決めることはできますが、実際に販売をして売れる値段でなければ意味がありません。

 

なのでその販売価格は実際は売り手がある程度は自由に決められますが、基本的には『需要と供給』から決定されるということです。

 

 

 

上の図は前回、『均衡価格』を説明するのに用いた図になります。

 

この『需要と供給』の曲線が交わっている部分、『均衡価格』と言われる値段での取引が理論上は最も理想的であり最も経済を活性化させると言われています。

 

 

物の値段の決まり方

それでは、『需要と供給』について軽くおさらいしたところで、そろそろ『物の値段の決まり方』について考えていきます。

 

前回の『需要と供給』の記事でも少し触れましたが、

 

 

均衡価格というのは『需要と供給のバランスがとれた、買い手と売り手にとってお互いの妥協点になる理想的な取引価格』となります。

 

市場価格というのは『需要と供給のバランスなど様々な要因により決定された実際の市場での取引価格』となります。

 

 

ということは、実際に皆さんが取引している価格と言うのは『均衡価格』ではなく、『市場価格』ということになります。

 

 

ではこの『市場価格』

 

どのように決定されるのか考えていきましょう。

 

 

市場価格に影響される材料

実際にみなさんが生活の中で買い物をされる際もスーパーにいったら野菜が高かったり、安かったり、去年までは安かったものが値上がりしたり、価格と言うのは常に変動しているということはお気づきかと思います。ではその値段はどのようなことが影響して決定、変動するのかを考えていきましょう。

 

主に下記の3つのことが影響して値段は決定や変動がされる。

 

  • 需要と供給のバランス
  • 原材料費・人件費などの原価
  • ブランド力などによる付加価値

 

価格は大前提、需要と供給のバランスで決まる

まあ、ずっとそう言ってるんですが、基本的には価格と言うのは『需要と供給のバランス』によって決定されます。

 

例えば、ただの野球ボールを購入するときは比較的、材料も安定して手に入り、大量生産しやすいので需要と供給のバランスがとれた『均衡価格』に近い値段で取引が基本的にはされます。

 

 

しかし、ある日突然野球ボールを作るのに欠かせない材料が世界的に少量しか取れなくなる事態が起こってしまった場合、野球ボールは一気に製造個数が制限されてしまいます。

 

これは『供給』の量が減ることを意味します。

そうすると、『需要と供給のバランス』が崩れてしまい、『供給量に対して、需要が大きく上回る』という事態になってしまいます。

 

 

結果として、野球ボールは欲しくても買えない状況となってしまい、今まで1000円で買えていた商品をどうしても手に入れたい人は5000円出しても欲しいと思います。

 

こうして、需要と供給のバランスが崩れることで同じ商品でも値段が変動します。

 

 

その他にも野菜などであれば台風被害などで供給量が減ってしまった場合、今まで100個出荷していたものが、台風被害により10個しか出荷できなかった場合、需要が供給量を上回ることとなり、価格の高騰につながります。スーパーなどで野菜が急に高くなるのも『需要と供給のバランス』によって値段が決定されていたんですね。

 

では、次は『原価』について考えてみましょう。

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