本当にあったインドの恐ろしい風習『サティー』とは
『サティー』とは、インドのヒンドゥー教徒の間にあった旧習で,夫の火葬の最中に寡婦(夫を失って独身の女性)が火の中に飛び込んで殉死するもの
貞淑な妻を意味するサットから生まれた言葉で,この風習は特にクシャトリヤの武人階級の家を中心に,中世以降インド各地に広まっていった。19世紀にはいると社会運動家のラーム=モーハン=ローイらの禁止運動が進み,1829年にインド政庁により法律で禁止されたが,この行為を美徳とする考えは以後も残った。
サティーはかなり古くから見られたが,中世になってインド諸地方に広くひろまり,村々にはこれを記念した石が数多く残されている。中世のサンスクリット文献には,サティーによって家族の宗教的な罪が滅するとその功徳がたたえられたが,現実には戦士階級の倫理,女の地位の低下,寡婦の生活のみじめさがこの慣習を助長したのであって,寡婦の自発的行為だけでなく,親族の強要もあり,薬物も使用された。
現在は禁止されている
上の説明では少しややこしかったと思うので一応簡単に説明すると、夫が死んだら結婚していた女性は悲惨な生活になってかわいそうだから『さあ、後追い自殺をしなさい。火の中に飛び込んで焼身自殺をするのです。それが美徳です。』みたいな今の現代ではちょっと考えられない頭のおかしい悪習です。
さすがに現代ではこの『サティー』は禁止されているそうです。
女性側からすると、夫が死んだら半強制的に自殺しなさい。なわけだから意味が解りませんよね。
しかも、それが美徳とされていたので、もし焼身自殺をしないもんなら親族から、周りから『あの人は夫のあとを追わない薄情で最低な女だ』なんて一生、指をさされて村八分状態にされるわけですから。
そんな状態になるくらいならいっそ死んで楽になりたい。と焼身自殺を選ぶ女性も多かったのかもしれません…
この『サティー』という風習は都市伝説などではなく本当にあった風習なので色々と考えさせられますね。
現在では禁止されているとのことですが、こういった問題が過去にあったのは女性の地位が低かったなどいろいろな要因が重なった結果だと思います。
そう考えると現代では女性の地位も向上してきて良い時代になったのかもしれませんね。
しかし、こういった女性の地位を向上という建前を武器にわけのわからない権利ばかりを主張する団体などもいるので難しい問題ですね。
そういった人たちがいるせいで本当の意味での『女性の地位向上』が妨げられているような気がしてならないです…