【3分で理解】右翼と左翼ってなに?語源は?超わかりやすく解説

右翼と左翼という言葉。

みなさん一度は聞いたことあるのではないでしょうか?

しかし右翼と左翼について説明してと言われると「右翼が自民党に賛成で、左翼が自民党以外を応援している人?」だったり「右翼が愛国者で左翼が反日?」なんて感じでなんとなくのイメージで解釈してしまっている方も多く、明確に説明できる人は意外と少ないんじゃないでしょうか?

 

今回はそんな「右翼と左翼」について、そもそもの語源なども考えながら本来の意味をなるべくわかりやすく解説する試みです。

Checkpoint(こんな人に読んでほしい)

  • だいたい3分くらいで読み終わるので忙しい方向け
  • 余計な事はいいから「右翼と左翼」の説明のみ知りたい
  • 政治に興味があるけど難しい説明は嫌だ

 

右翼と左翼の語源

右翼・左翼の語源は、フランス革命の時代にまで遡ります。

当時フランスでは、新しく憲法を作る際に「議会が制定した法律に対し国王の拒否権を与えるかどうか」ということについて激しく議論されました。

このとき、国王に拒否権(国王主体の強い権力)を与えるべきと考えた議員は、上記画像のように扇形の議席のうち議長から見て右側に座りました。

反対に、国王に拒否権をもたせるべきではない(民主的にすべき)とする議員は、左側の議席に座りました。

右側に座った議員は、国王の権力を今までどおり維持しようという思想のため、こうした人たちのことを、「保守派、右派とか右翼」と呼び、逆に左側に座った議員は、従来の国王の権力を制限しようという考えであったため、「革新派、左派とか左翼」と呼ぶようになりました。

 

座ってた場所の違いなだけ

上の説明は少しややこしいですが、一言で簡単に言うなら「議長から見て保守派が右に座ったから右翼、革新派が左に座ってたから左翼」ってだけの話です。

 

なので席の場所で右か左かが決まっただけであり、「右翼、左翼」という言葉自体にそもそもは意味はなく、派閥をわかりやすくするために決めた呼称です。

ということはもしかすると議長から見て左側が1番の席で右側が2番の席だった場合は「右翼、左翼」ではなく「1番、2番」という呼び方をされていた可能性もあったということですね。

そもそもの理由は意外とくだらないというか単純なんですよね。

 

右翼と左翼の本来の意味

では、右翼と左翼という言葉の本来の意味や使われ方ですが、フランス革命をベースに考えてみましょう。

王様と貴族がすごーい権力を持ってて、98%を占める平民が2%の王様や貴族に搾取されまくりだったので、今の政権をぶっこわして平民が生きやすい国にしようぜ!って革命。

右翼と左翼という言葉の基本的な使い方

まあそんな感じでフランス革命では、すごくザックリ表すと
「王様や貴族」と「平民」っていう2つの派閥みたいな感じで分かれてたんだけど、これを右翼と左翼にあてはめると
  • 右翼=「王様や貴族」現在の体制の方が良いので守りたい。保守的な考え
  • 左翼=「平民」現在の体制をぶっこわして革命を起こそうぜ!革新的な考え
ってな感じの使い方になります。
ここで右翼と左翼について理解してほしいのは、どちらも「今のままの方が良い。今のままではダメだ。」というそれぞれの正義や視点をもっている。ということ。
例えばフランス革命の右翼の保守的な考えの王様や貴族は、現行の制度の方が自分たちにとっては私腹を肥やせるし、権力がなくなるのは嫌なので現状の体制から変わるのを当然反対しますよね。
逆に左翼の革新的な考えの平民たちは、自分たちは損な役回りばかりさせられて王族や貴族のみが私腹を肥やしていることを当然、良しとしないので現状の体制から変わることを望むし、現状の体制が続くことを当然反対しますよね。
このように、どちらかからの視点で見れば「正義」でも反対の視点で見れば「悪」ということになります。

本来の意味

しばしば右翼がダメ、左翼は反日、などとレッテル貼りをすることが多い昨今ですが、「自分達にとって都合の良い国を創ろうとしている2つの派閥」なわけで当然、反対勢力からすれば相手勢力は「悪」という認識になるのは当然なわけです。
なので本来の「右翼と左翼」とは、どちらかが「反日」とかいう考えではなく、あくまで
右翼は現状の体制を守ろうとする勢力
左翼は現状の体制を破壊しようとする勢力
というのが本来の正しい「右翼と左翼」の意味です。
決まって「右翼」の勢力が悪いとかってことはないですし、逆に「左翼」が正しいということでもありません。
フランス革命においては2%の右翼側の王族や貴族が私腹を肥やすための憲法や制度が多く、残りの98%の平民が疲弊していたのは事実です。
なので一般の方たちが見ると「左翼は巨大な権力に立ち向かう革命者たち」というなんとも漫画の主人公的なストーリーとなり、右翼より左翼が支持を得ます。
しかしこれが逆に右翼側の政府が民主主義で国民の平等を保障して自由な国である場合、この国で一部のひとたちが「この国は我々の派閥のトップを国王にして独裁国家にするべきだ」なんて革命を起こした場合は世間一般的にみると多くの人は「左翼は現状の自由を破壊するテロリストたち」という認識になり左翼は指示を得られないでしょう。
最近で左翼が革新的な事をしようとしたのは記憶にも新しい「周庭さんを筆頭とした、香港のデモ」ですね。
これについては説明すると長くなるので、気になる方は下のリンクからどうぞ
香港のデモとは
以上、「右翼と左翼」の語源と本来の意味でした。
いかがでしたか?だいたい3分くらいで読めましたか?
これから先の内容は2分くらいで読める内容ですが「特殊な日本の右翼・左翼」についてを書いているので時間に余裕のある方はぜひ読んでいただきたく思います。
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