デモの理由を香港の歴史から紐解く
香港は昔はイギリスの植民地だった
香港は1997年に中国に返還されていますが、それまでは150年以上イギリスの植民地だったんです。
しかしイギリスは資本主義であり、中国は真逆の共産主義なのでいきなり中国に返還されても香港の人たちは突然の変化に耐えられないだろうということで、「香港は返還するけど香港国民が順応するのが大変だろうから50年間はとりあえず今までの資本主義でよろ。その間に仲良くなってね」ってな感じの約束を交わして中国に返還したんです。
これを「一国二制度」と言います。
まあ名前の通り、一つの国なんだけど制度は香港だけ別にして中国と香港で2制度でやっていこうね的なノリです。
資本主義は先ほど説明した共産主義のみんな平等とは真逆でそれぞれが自由に商売していいし土地とか家とかも所有していいし、まあ勝手にやってよ。資本力もって頑張ったら儲かるし、自由によろしく。な精神の考え方です。ちなみに日本も資本主義です。
デモの理由
そしてこの一国二制度は現在も続いているんですが、まあ中国側からしたら香港だけ資本主義で
「なんかあいつら自由にやってるし、ちょっと言う事聞かせてぇな」ってな気持ちになっちゃってるんですね。
そしたら当然、資本主義で生きてきた香港の人たちは中国みたいな共産主義・社会主義的な感じになっちゃうと今の自由がなくなってしまうので
「ちょっと中国干渉し過ぎじゃね?俺らの自由を侵害しようとしてね?とりあえずデモでもすっか」ってなっちゃうわけですね。
こうした中国と香港の対立が民主運動が起こる原因や理由と言われています。
まあ実際細かい話をすると過去にも色々あって、香港の小中学校で「共産党は素晴らしい」という愛国教育を必修にしたら香港の人たちは「洗脳だ。国を愛する気持ちは自然と出てくるもので、強制されるものではない」ってハンガーストライキ(断食を行うストライキ)が起こったり、香港では昔から自由を守るためのデモってのは行われているんです。
しかし実際にそのデモ活動で愛国教育の必修を撤回することとなったのでこのデモについては民主運動の勝利と言えます。
周庭さんが関わったデモの理由も同じ
周庭さんが関わった雨傘運動や逃亡犯条例改正の反対抗議なども理由は基本的に同じです。
例えば逃亡犯条例改正だと、表面上だけ見ると逃亡した犯罪者を裁くために中国に引き渡すだけなので道理的にも通っていて中国が正しいような気がするんですが、実際この逃亡条例改正がされてしまうと中国側は香港のデモ活動を行う人たちを中国の法律で有罪として犯罪者に仕立て上げて中国に連れいてき、裁くことができてしまうという恐ろしい事態になってしまいます。
実際、日本では総理大臣のことをSNSで「安倍さんが総理とかありえねー」なんて批判はよく見る光景ですが、中国でしようものなら「はい、お前逮捕―」となります。
そうなると香港では自由に発言もできなくなり、一国二制度が脅かされることとなるので、この法案を通させないためにデモが起こったのです。
この法案自体は世界の諸外国ではあたりまえにある法律なのですが、あくまで相手がまともならね。って話になります。
なんだかデモって日本ではあんまり良いイメージがないんですけど、香港の人たちが行っているデモは自分たちの国の自由を守るために訴えているって感じなので、日本人含め諸外国ではデモ側を支持する声が多いのも事実です。
ただ、人それぞれ思想が違うのでどっちが正しいとかは一概には決めつけられないんですけどね。
ちなみに日本で起こるデモは基本的に中国の手先的な日本共産党が主体となって行っていることが多いので日本に住む日本人には不利益なデモ内容が多いです。Twitterなどで強行採決だーなんて叫んでいる人がいますが、だいたい共産党関係者です。なんだかそれっぽいことを言って無知な人に今の政権は悪いことしてるんだってイメージを植え付けるのに必死なので良い子は安直に信じないようにしましょうね。
少し前に安保法案でデモを行っていたSEALDsという学生をそそのかして行ったデモがあったんですが、実はあれも裏には共産党がいます。