社長にも種類がある
実は社長にも種類があって簡単に説明すると
- オーナー社長(株式保有率100%保有)
- オーナー社長(株式保有率51%~99%保有)
- 雇われ社長(株式保有率49%以下)
の3種類の社長がいます。
オーナー社長(株式保有率100%)の場合
先ほどの100%株式を保有しているオーナー社長の説明の通り一人脳内株主総会を行うことができ、基本的には会社運営を好きなように出来る。
オーナー社長(株式保有率51%~99%)の場合
100%株式を保有しているオーナー社長と違い、株式を他者が保有する場合は他の株主の意見も尊重しなければいけないので正式な株主総会を開くことが必要。
よって自分の意見のみで経営を行うことができません。
ただし、過半数の51%以上を自分が保有しているので社長である自分の事を株主総会で誰も解任させることができません。
なので社長という立場を自らが退かない限りはどれだけ業績が悪かろうと社長で居続けることが可能。
雇われ社長(株式保有率49%以下)の場合
雇われ社長の場合は過半数の株式を他の人が持っているので会社の業績が悪かったり株主の意向に添えなかった場合は株主総会で過半数を持つ株主たちは社長を解任させることが可能。
故に雇われ社長ということとなります。
極端な話、二人で共同経営している場合で相手が51%を保有していると、株主総会で相手から解任を言い渡される可能性があり、自分が社長でも解任される場合があります。
もし共同経営などをする場合は気を付けましょう。
上場企業と非上場企業の違い
すごくザックリ説明すると
こんな感じで主に大企業などの上場企業と呼ばれる株式を一般公開している株式会社と中小企業などの株式を一般公開していない非上場企業の株式会社に分けることができます。
上場企業
株式の一般公開
上場企業の特徴として株式の一般公開があります。
その名前の通り一般の人が公開された株式を購入することが可能となります。
株を購入する一般の投資家達は自分が気に入った会社の株を手に入れることができ、気に入った企業の株主となることができます。少量の株主になる場合は主に株主優待や株の売却益などのメリットを得ることができます。
当然、株の価値が下がった場合には損失となることもあるので注意です。
中にはその企業が好きだからという理由で株を保有する人も意外と少なくありません。
もちろん大量の株を購入すれば大株主となり経営に携わることも可能です。
上場企業のメリット・デメリット
これは最初にも言った通り、公開することによって一般の人たちから返済義務のない資金を集めることができ、そのお金を元に様々な事業に投資したりして利益をあげることができるメリットがあります。
そうして企業が利益をあげることにより株主も儲かるという仕組みです。
極端な話、会社は株主のために存在すると言っても過言ではありません。そのため、株主の顔色をいつも伺いながら会社経営をするしかないので思った通りの経営ができないことがデメリットです。
非上場企業
未公開株
一般公開を行う上場企業とは反対に中小企業は未公開株というのが特徴となります。
その名前の通り株を公開していない状態です。
さきほど説明した通り、ほとんどの中小企業ではオーナー社長が株式を100%保有している状態で未公開の株を購入しようと思えばその会社の社長と知り合いなどでなければ基本的には手に入れることができません。
一応未公開株を仲介する業者などもいるようですが、未公開株は売り手が基本的には見つからないので保有する危険性が高いため、あまり好んで買う方は少ないです。
ただ、業績が良く今後上場見込みのある会社の未公開株を手に入れることができた場合は上場した暁には何百倍の価値になる可能性があるのでリスクも高いですがリターンも大きいのが特徴です。
非上場企業のメリット・デメリット
中小企業に限らず大企業でも非上場企業というのはたくさんあるんですが、非上場企業のメリットとしては自分が株式を100%保有している場合は思った通りの経営ができるということです。
また、大企業で非上場企業の場合だと親族で株式を配分していることも多く、役員が親族で固められていたり子会社や関連会社の社長が創業者の親族というのはよくある話です。
しかし、どんな人員配置や采配をしようが株式を公開してない以上、一般の株主の顔色を伺う必要が無いので好きなように会社運営ができます。
デメリットは資金の調達が基本的には銀行になるので利子が発生することです。
しかし超黒字企業で投資するお金が潤沢にいつもあるような企業の場合であれば銀行借り入れをする必要が無いのでデメリットは無いと言っても過言ではありません。
ついでに資本主義についても勉強する
【小学生でもわかる】資本主義とは?~自由と格差社会2つの特徴~
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